チューインガムをかみながら

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世界は美しい そして人生はかくも・・・

(10/29:なんだか読みにくい内容だったため、構成変更と文章追加しました。)

やっと、自分の中で智代アフターという物語を噛み砕くことができた気がする。24日にクリアしてから3日間ほど頭の中でコレをどう飲み込めばいいか悶々としてしまった。おれはその間ちゃんと仕事できていただろうか。(汗

結論から言えば、これは傑作だと思う。本当に、これに出会えて良かった。

ネタバレしない程度に感想を。

クラナドと比べると、プレイ時間は非常に短い。巷で言われている通り、クラナドのアフターストーリー程度の長さでまったく分岐がないイメージ。しかし・・・そこに込められたテーマは非常に濃く、一本筋の物語のためストレートにそれを突きつけてくる。

しかしそれはとても物語をトレースしただけでは理解し難い内容で、大多数のプレイヤーは突き放す内容だ。さすが、麻枝氏自身「最もストレートに書きたいものをぶつけた」と言うだけのことはあると思う。

私も頭では理解できても、体は分かってない感じがする。それでもどうにか、ない頭で考えてみたら、私はこの智代アフターを「応援歌」という言葉で表現したいと思った。

「僕らの歌」は思い出であり、強さであり、宝物であり続ける、かけがえのないものだから。

クラナド智代アフター

ファンブックの中で、クラナド智代アフターは間逆なことやっている・・・なんてことがインタビュー記事で書かれているけれど、個人的にはクラナドを経て、智代アフターで全てが完結する構成のような気がする。

幸せを追い求め、手に入れる物語であったクラナド、しかしそれを手に入れられなかったモノ達は?・・・・・・そこに手を差し伸べる智代アフター

"It's a wonderful life."

あのタイプ文字の語りかけは、この長い長い上り坂の最後を飾るにふさわしい、なんとも心強い言葉だ。

音楽の出来が素晴らしい

ストーリーがまとまっていて、テーマがハッキリとしているからだろうか。音楽が異常なまでに美しく素晴らしい。まさにキラキラと輝いている、と思った。特にED曲は聴くだけで嗚咽を漏らしながら涙してしまいそうになる。key屈指の名曲だと思う。

巷での評価について

しかしまあ、この作品が比較的不評であるのが残念でならない。確かにこのラストに共感できる人はまずいないだろう。だがいないからこそ、麻枝准氏はこれを作りたいと思ったのではないだろうか。

皆が共感してくれる物語など、語らなくとも皆分かっている。皆が気づいていないこと・・・大抵人というのは、そういうものを訴えようとするものではないだろうか。

これは多分プレイヤーには受け入れてもらえないもの・・・そう分かっていたからこの作品は自分のエゴで作ったなどと麻枝氏は語っているのではないだろうか。

彼が書きたかったというモノはなんなのか、それが受け入れられないものであるというのは、一体どういうことなのか。それを頭の隅に置きながらもう一度プレイすれば、酷評をしている人にも何かしらこの物語の落としどころが分かってくるのではないかと思う。

最後に。

私がこの作品を納得のいく形で理解するのに、非常に参考になったレビューサイトから、参考になった一文を真に勝手ながら一部引用、紹介させていただく*1。ちなみに、こちらのサイトはネタバレバッチリなので、未プレイの人は注意すること。

空中をただよう軽い羽根がある。それは自重の軽さ故に空気に乗っている。
だが、凄まじいばかりの空気抵抗と、自重にからみつき追いすがる重力を、爆発的な燃焼による大推力を一方向に収斂させて、無理矢理に克服しゆっくりと昇っていく巨大なロケットもまた、そのとき宙にある。座標が同じでもそれを実現するためのエネルギーはまったく別に存在するのだ。

1の浮力の背後には、1100の絶望を1101の希望で克服していく戦いがある。
それに勝利した人間は、その膨大で濃密な時間を言葉にできず、ただその結果としての感慨を、こういうのだ。

人生は素晴らしい。

http://air.niu.ne.jp/clannad/tomoyo_after_kousatu.html

P.S.

しかし、世間のレビューは大抵PC版のレビューなのだけど、どうもCSエディションのものとは違う描写のようで。やはりPC版も手に入れてやるべきか。どうですかね、ともさん?

*1:問題があれば、削除します・・・。