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360/PS3版スペジーンの面白いところ

先日、ようやっと360版スペースインベーダーインフィニティジーンの実績をコンプリートしました。もうね、とにかく疲れた!当分はスペジーンをプレイしたくなくなってしまう程に。なんでこんなに苦行のような印象になってしまったのでしょうか…。

そもそもスペジーンはiPhone版で高評価を納めた名作STGだと思います。タッチインターフェースに合わせた素晴らしい操作性、シンプルで古めかしいデザインの中にある確かな新しさ、バージョンアップにより、ゲーム自体も次々と進化し、どれを取ってもユニークで、触っているだけで楽しいゲームでした。

しかしこの360/PS3版になるとなんとも勿体無い感じがポロポロと出てきます。

まず、ノーマルモードの長さが尋常ではないです。一周するのに1時間以上(大体1時間半)はやりすぎだと思います…。これで心底面白ければ問題ないと思うのですが、やってみるとこれが(個人的には)そうでもない。演出はiPhone版同様素晴らしいのですが、ゲームの面白さがなんとも微妙。元々縦画面で設計されていたゲームを16:9の横画面にしたものだから左右が遠すぎるし、それに併せて敵の配置とか再構成されたかというとそうは見えない感じ。とにかく敵が常に近い印象があります。エクステンドやボムといったものもないので、ミスが非常に怖いのもプレイしていて苦しいし、それに併せて初見殺しが多すぎるのが非常に心折れる感じです(特に後半に多いのが輪をかけて辛い)。他にも色々あるけど…割愛します。

別につまらないゲームではないのです。ただ、やり込もうとする人に対して辛辣なゲームだと思います。

シューティングゲームサイドのインタビューを見てみるとこのゲームがいかに初心者かつカジュアルゲーマーを意識して作られているのかが分かります。そう、このゲームはもともとのめり込むように作られていないのだと思うのです。

シューターにありがちな「ノーコン前提」「ハイスコア狙い前提」「コンプリート前提」みたいなものは完全に捨て、次々と進化する様を素直に楽しみ、飽きたらBGMをお好みの曲に差し替えて、連動する背景のビジュアライザとともにまったり楽しむ…きっとそんな楽しみ方が制作者の意図したものなのではないでしょうか。